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講座 > Paraflaで携帯AVG制作

パソコンでのノベル・アドベンチャーゲーム制作は非常に容易になりましたが、
携帯だとツールがあまり整っていないので、参入が難しい状況です。
しかし無料ツールのParaflaなら、比較的簡単に携帯作品を制作することが可能です。
アプリ形式ではなくFlashでもいいというなら、ぜひ試してみてください。

■制作前の準備
  1. Paraflaのダウンロード
  2. プロジェクトのプロパティ
  3. 使用できる容量
■制作に入ろう
  1. ファイルの深度を決定する
  2. テキストファイルの使い方
  3. 自動サイズができない?
  4. イベントリスト構成
  5. テキストを表示するスクリプト
  6. 文章を読み進める方法
  7. 選択肢の処理
  8. 初期設定
  9. 画面が変化しきらない?
  10. 文字化けする?
■デバッグから公開へ
  1. 携帯端末で確認する
  2. アプリ★ゲットに登録する

1.Paraflaのダウンロード

Paraflaはこちらの公式サイトから入手することができます。
トップページからダウンロードページに移動して、最新版を入手してください。
なお、専用ドローツールの「ParaDraw」は必ずしも必要ではありません。
起動は「parafla.exe」から行います。サンプルも折を見て試してみましょう。
基本的な使い方から書いていくとページが長くなるので、それらは本稿では触れません。
有志の解説サイトへのリンクが張られているので、まずはそれらを見ていくのがよいでしょう。

2.プロジェクトのプロパティ

まずは「ファイル→プロジェクトのプロパティ」から、ファイル全体の設定をします。
携帯ゲームを作る場合のSWFのバージョンは「SWF4」でなくてはいけません。
画面サイズは幅240、高さ240が一般的です。FPSは1秒あたりに画面を更新する回数です。
この値が高いほど滑らかになりますが、デフォルトの12くらいが適当でしょう。
背景色はファイルサイズを抑えることを考えると(後述)、黒にしたほうがよいです。
詳細設定に関しては、特にいじる必要はありません。

3.使用できる容量

携帯Flashを3キャリアで表示させるには、100KB未満に抑えることが必要です。
とにかく制限が厳しいので、使用できるシナリオ容量の限界は20KBといったところです。
たとえば私がリリースした『名作ノベルシリーズ・走れメロス』では、
背景画像を全画面で表示すると容量を食うので、画面の上半分に表示して、
真っ黒な下半分をメッセージ領域にするという工夫をしました。
プレビューすると、どれほどの容量になるかが表示されますので、逐一確認しましょう。

4.ファイルの深度を決定する

解説サイトなどを見て、Paraflaの基本的な使い方やアクションスクリプトは理解できたでしょうか。
いよいよこれから、ノベル・アドベンチャーに特化したシステムの構築に入ります。
まず各ファイルの深度を決定します。このへんは他の制作ツールでもおなじみですね。
背景画像は「0」、キャラクターは「1」、メッセージウィンドウは「2」、テキストは「3」が基本です。
すると下の画像のように、一般的なノベル・アドベンチャーの画面になります。
あとはキャラクターやメッセージウィンドウの有無によって、適宜変更してください。

5.テキストファイルの使い方

Paraflaではアイテムにテキストを追加する時、プロパティで任意の文字を設定して、
それを配置することで表示させますが、いちいちシナリオすべての文字をアイテムにすることは無理です。
ここで役に立つのが変数です。プロパティの「変数名」に「txt」と入力すれば、
アクションスクリプトで好きな文字列を入力することができるのです。
なお、変数でテキストを表示する場合、フォントは頭にアンダーバーの付いている(図では「_等幅」)
デバイスフォントである必要があります。文字サイズは12がよいかと思います。

6.自動サイズができない?

そのテキストの長さや行数に合わせ、幅や高さを決定する仕組みを自動サイズと言います。
しかしSWF4では、デバイステキストを自動サイズにすることが不可能となっています。
正しく表示されない可能性があるというだけで、必ずしも問題ではないのですが、
プレビューするといちいち下のような警告が出てきて、ちょっと鬱陶しいです。
なので、項目5に掲載している画像のように「自動サイズ」のチェックを外し、
ちゃんと表示されるように、それぞれ適当な数値を入力しておきましょう。

7.イベントリスト構成

具体的にイベントリストがどういう形になるかを見ていきましょう。
まずは初期設定(後述)、ラベルを設定し、その下に背景画像、テキストを配置します。
必要に応じてメッセージウィンドウやキャラクターも入れていきます。
そしてテキストの下に、「アクションを挿入」から「<スクリプト>」を配置します。
このスクリプトで、変数のテキストを表示していくのです。
基本となる形は、下の画像のようになります。これを繰り返せばよいのです。

8.テキストを表示するスクリプト

項目7の画像で、一番下のスクリプトの中身を見ていきましょう。
ここで書いていくのは、txt変数に入れる文字列と、キーを押すまで「停止する」命令です。
これは非常に簡単で、まず「txt="○○○○";」と書き、すぐその下に
「stop();」という、他のプログラムでも見慣れた関数を加えればいいだけです。
あとはラベルが変わるごとに、シナリオ文章を小分けにしてひたすらtxtに入れていけばOK。
この仕組みさえマスターすれば、ParaflaでのAVG制作は8割方理解したと言えるでしょう。

9.文章を読み進める方法

文章を表示させたら、これをどうやって読み進めるかを考えていきます。
携帯Flashでは、中央の5キーをパソコンのEnterキーのように使うのがスタンダードです。
したがって「5キーを押すと次のラベルに進む」という命令にしてみます。
これを実現するには、テキストをボタンにします。プロパティを開き、
「ボタンにする」にチェックをして、アクションは「<スクリプト>」を選択します。
そうしたら以下のように書き込んで、プレビューから試してください。

10.選択肢の処理

「A:右に行く、B:左に行く」などの選択肢の処理も、必須の修得事項です。
このような場合も変わらず、テキストをボタンにしてスクリプトを書きます。
下図は「1キーを押したらAを選択、2キーを押したらBを選択」というスクリプトです。
ジャンプ先のラベルは、選択肢であることが一目でわかるようにするとよいでしょう。
onイベントを複数記述する場合、間に「-」を挿入していきます。
選択肢が3つなら、また間に「-」を挟んで新しいonイベントを書きます。

11.初期設定

項目7において、一番上に「初期設定」のスクリプトを挿入しています。
携帯端末ではボタンが表示された時、上下のキーを押した場合に黄色い矩形が表示されます。
全編通してテキストをボタンにしている関係上、これが邪魔になるので消してしまいましょう。
さらに、携帯のFlashはデフォルトの画質が「中」になっているようなので、
画質を高くする命令も記述しておきます。まとめると以下のようになります。
この他、作品に必要なフラグの初期化などを書き込んでおくとよいでしょう。

12.画面が変化しきらない?

背景画像の切り替え時は、フレーム数を10くらいにして不透明度を0から100に変化させることで、
クロスフェードが実現できます。しかしFlashの仕様で、指定した値まで変化しません。
詳しくはこちらのFAQをご覧いただきたいのですが、回避方法はありません。
なので、直後に不透明度を100にした固定画面を用意する必要があります。
背景切り替えが多い作品ではちょっと面倒ですが、細かいところを手抜きしないのが大切です。
画面を暗転させる場合、同じように黒い画像を固定画面で表示させるか、画像消去しましょう。

13.文字化けする?

SWF4では、特定の文字をスクリプトエディタに入力すると、文字化けが発生してしまいます。
【―ソЫ\噂浬欺圭構蚕十申曾箪貼能表暴予禄兔喀媾彌拿杤歃濬畚秉綵臀藹觸軆鐔饅鷭xx\\】
これらの文字はダメ文字と呼ばれ、たとえば「パソコン」と書くと文字化けします。
回避するには、ダメ文字の後ろに「\」と入力しなければなりません。
しかしシナリオ作成の途中で、これらを意識するのはとても難しいものです。
作成が終わったらプレビューで細かく確認していくのがよいでしょう。

14.携帯端末で確認する

作品ができあがったら、携帯端末に送って最終的な確認をします。
ファイルを携帯のメールアドレスに送るか、またはウェブ上にアップロードしてから
携帯でダウンロードすればOKです。ダウンロードする場合はURLをQRコードにすると便利です。
Paraflaのプレビューでは確認できないバイブレーションを取り入れている場合は、
特に念入りにチェックしてミスをなくし、細かく調整していきましょう。
ちなみに私は携帯端末の前に、Docomoが配布しているiモードHTMLシミュレータUでも確認しています。



15.アプリ★ゲットに登録する

できあがった作品は、携帯サイトを作ってリンクを張ればそれで公開完了です。
しかしパソコンのフリーゲームをベクターやふりーむに登録できるように、
携帯アプリやFlashを登録できるアプリ★ゲットというサイトがあります。
より多くの人にプレイしてもらいたいなら、選択肢に入れておきましょう。
登録は作者サポートサイトから行います。手順はとても簡単です。
ただし、容赦なく酷評が来るので、そういうのが苦手な人は遠慮したほうがいいかも。



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